作品補足1(反省部屋)新しい順 2008

+ a desertacinunilor (2008.12.31)

そばをすすり、紅白見ながらふとText強化月間の最後(おまけに2008年最後)がドッキリ作品じゃ読んでくれるかたがたに失礼じゃないかと、大晦日になって不安を感じて急いで作ったもの。ぎりぎり2008年中にできてよかった。(考え無しでまったくすみません)

かなり前ですが、『ico』というゲームがすきでした。巨大な城の中から脱出するゲームで、いけどもいけども冷たい岩の城壁の中。しかし、ほとんどのエリアは明るい日ざしに満ちて青い空が見えるのです。逃げる事のできないきりとられた青い空の下。鳥たちがやってきて自由に行き来しているのを横目で眺めながら、可憐な少女の手を引いて、懸命に戦うというゲームです。その時の悔しさとか、やるせなさとかは城にいる時のクロウリーさんが見上げたであろう空のイメージに重なるような気がして、書きはじめました。
が、もしかしたらクロウリーさんのきりとられた空と同じように、クロス部隊それぞれのエクソシストに空への思いがあってもいいのかも知れないと思ってあのような形になりました。

願わくば次の年もまた次の年も、誰も欠ける事なく見上げる青空でありますように。


+ Soba Dogma (2008.12.30)

反省してます!…ちょっと嘘です。
いや、ちょっと悪戯心を出してしまったというか。こういうものは『形ーかたー』なんだなあとおもったらちょっと試してみたくなったのです。
最初と、オチを知ってからの二回目に読む台詞のニュアンスが全く別に聞こえるといいなあ、という…。
そう見えるとうれしいのですが、見返すとやっぱベッタベタだよね。うん。

ブログにも書きましたが、このサイトはボーダーレスになってます。だから原作の行動基準を踏み外した事はしないという縛りでモノを書くようにしています。
でも、じゃあ、いざ書こうと思った時、かけないのかどうか、時々不安になるわけです。
今後も手を替え品を換えて、こういう悪さをするかも知れません、(かなりあちこちのサイトに実験結果を押し付けて御迷惑もかけているし)すみません。
ちなみに麺を啜るというネタは期間限定七夕でもやってます。これとあれは形は違えど連作のつもりでおります。

仮に、私がR指定のモノを書くと、かなり生々しい作品を書いてしまうと思います。だから逆にきっとつまらない。自分は思うにわりと男目線だったりしますから。


+A Zapada (2008.12.25)

雪 ルーマニア語 下の星と雨とできればトリオで。アレン、ラビ、クロウリーのそれぞれがらしく見えるといいんですけど。

クロウリーさんからアレン君にお祝をしてあげるとしたら、一番何がいいだろうか、と考えたけど、物質的だったり、金銭的なモノより、もっと優しさをあげてもらいたいと思いました。アレンくんにとってアレイスタークロウリーは、意味通りの同胞であり、たよりになる仲間であるけれど。同時に、絶対守りたい存在のひとりになっていると思う。たよりにしているけど、守りたい。お互いが庇護者であり保護者。それって、つまり本当に家族と同じ存在だとおもうの。

アレン君にとって家族とは、いわばマナに象徴されるすべてではないかとおもうのです(むろん及びもつかない部分は在るんだけれど)
だから、クロウリーさんがおくってあげられる一番のプレゼントは。アレン君がクロウリーさんとの絆を噛み締める事だと思ったのです。

最近本編で一つ縛りができてしまって困っておりました。リンクがいつもアレンのそばにいる。という状況です。アレン君とクロウリーさんだけで、じっくり話をさせてみたいと思っても、彼は監視者であるから並み大抵のシュチュエーションでは、引きはがせない。こまったなあ。とおもったアレン君の誕生日(ひろわれた日)はよりによって12月25日ですもんね。ああ、バチカンにとってもっとも重要な儀式の日じゃないか!中央庁だって戒厳期間だし、リンクがそっちの式典にかり出されるっていうのはどうよ?という事にしてみました。実際にはそれほど中央が人手不足してると思えないので、それはあり得ないかも知れませんが、神様とアレン君の誕生日に免じて下さい。とにかく優しく静かにクロウリーさんにアレンくんのお祝いをさせてあげたかったのです。


+A Steaua(2008.12.22)

星 ルーマニア語です。下の雨と対、にするつもりがダイブ長くなりました。凹んでいる時のクロウリーさんに、ラビはどんどん入り込んできそうです。放っといてくれない感じがする。そこがラビのいいところだし、イラつくところでも在るんですが、クロウリーさんにとっては、そっとしておいてくれるアレンもズカズカはいっくるラビも同じように嬉しい存在なんだろうなと思う。

ラビという人はまだまだ私には謎なんだけれど、登場キャラの中でもゆびおりに自分に信念の在る人だとおもうのね。

でもそれは、エクソシスト達と接して。どんどん崩壊してるだろうな。

最後にラビがどんなみちを選ぶのか、ちょっと興味は、あります。エクソシストにはそれぞれに戦う理由がある。だから壊したアクマの数に燗してもそれぞれの言い分があるともうんですが、原作でラビがやっつけた敵の数をアレンに聞くやり取りは、ちょっとアンモラルな気分だったんですが、でもアクマに対してシンパシィを持ち過ぎるアレンに、そのぐらいの距離感を持たなければ戦っていけないと教えてくれたような気もするのです。
それはラビらしい乾いた考えかもしれないけど、ラビの明るさが仲間をすくう事も確かだと思います。


+A ploaie(2008.12.16)

どうも私の発様は爽快にうごきまわってはくれません。

むしろつらくてしかたがないときに自己防衛のように発動している気がします、いつか痛快な発様を書いてみたいなとおもいます。

アレンくんは、こんなとき、きっとなにもちょっかいを出してこないだろうな、とおもいます。彼も同じ痛みを抱えているからなのか、あるいは優しいからなのか、そっと見守って彼が立ち上がるのをただひたすらまっているように思います。
彼を絶望から無理矢理立ち上がらせたのはアレン君なのに何となくそんな感じがするのです。
むしろそうしてしまったことへの罪悪感が在るような思うからかもしれませんけど。

A ploaieとはルーマニア語で雨のこと。シリーズ風に、いくつか書こうと思っています。


+Sametime Samehere(2008.12.14)
モノローグをユニゾンにしてみたら物凄くこの二人は似ているので、いまさら驚きました。いろんな意味で、この二人は運命的だったんだよなあと思っちゃう。そして運命的にすれ違ってる。絶対結ばれない二人って、なんだか昔のヒルメロか、今風の韓国ドラマみたいで…

わらっちゃうぐらい泣けてくる。
私はこの二人が物凄く好きなんですね。

今さら、あれこれいうつもりはありません。

が、

早く結婚しちゃえばいい。こいつら。


+Growing Table(2008.12.10)

縁がありまして、BLACK CACAOのコトラさんの企画されたジャスデビ&クロウリ-誕生日本に小説を書かせていただきました。そのこともあって、ジャスデロとデビットが可愛いいじゃんとかおもっているわけです。彼等の日常をもっと見てみたい、結構ラブリーなんじゃないかと(しょせんガキンチョ)ノアの日常って、エクソシストより人間臭いのが、なんというか☆野先生の恐いところですよね。

彼等があの戦いのダメージから復活したら取りあえず、クロウリーさんにたいしてはぜったい再チャレンジを考えるだろうな。執念深そうだし。ある意味クロウリーさんのライバルでもあるし。次が恐いですね。

ちなみにGrowing Tableとは、童話に出てくるごちそうテーブルのこと
『ごちそう出てこい』というと際限なくごちそうが出てくるっていうアレのことです。


+The Hardy Night(2008.12.07)

仕事でとても寒い場所で一夜を明かさねばならず、他にやる事もなくて、苦労して携帯電話でポチポチと打ち込んだ作品。本当はサイトにアップしようとあたためている2〜3本の構想の内の一つだったんですが短かめになってしまったのは寒さの性です。ゆっくり書いて、朝までにラビやブックマンも起き出してくるところまでかきたかったけど、これはこれでいいのかなとおもいそのままのせました。

原作でもクロウリーさんがかわいらしく泣き濡れているシーンはあるけれど。城を出た後しばらくは、(おそらくいまでも時折)そんな生温いことではなく、苦しみうなされっぱなしだったのではなかろうかとおもうのです。汽車に乗っている時や、皆がそばにいる時はまだましだとおもうけれど。一人で眠っている時など、引き裂かれるような苦しみの中にいるんじゃないかと、思う。

他の誰であってもその場に居合わせたら。クロウリーさんに救いの手を差し伸べてくれるとおもうんだけど、クロウリーさんとシンクロしてしまうのはいやだと思いました。

で、リナリーに限らず、女の子ってどこかに偉大な母性ってものがあるとおもうんだよね。たとえ年下でも、まだまだ少女でも傷付いて泣いている男を保護してあげられるのが母性だとおもうんだよね。その母性というものに、いやしてもらえたらどんなに救われるだろうか、と思って。同時に、同性として、エリアーデという女性を客観的に、かつ親愛的に眺めてほしかった。

この作品は同情や、恋愛的なニュアンスをいれたくないと思ったので彼女ひとりにがんばってもらいました。


+ Tree of Knowledge(2008.12.03)
教団はキリスト教母体だから、とうぜんキリスト生誕を祝うわけで、ほぼ一月前から準備が始まります。新しい本部に大きいツリーを飾ったりするんだろうなあ、と想像して書いてみました。主たる活動ではないけど、重要な事なので、エクソシストの力は使ってもいいだろう。使えるものはなんでも使えという事で、ゲートを活用してみましたが、良く考えると方舟内のトビラをぬけなきゃならなくて、結構移動は大変だったかも。ゲートの大きさって自由にできるのかどうか(ルル ベルのはかなりおおきかったけどバージョンアップしているせいかもしれないし)

飾られて捨てられてしまうモミの木の悲しい話、実はアンデルセンの童話にも在ります。キリスト文化の中にもそう言う感じ方をする人がいるんですね。心優しいクロウリーさんなら、ちょっと気にするかも知れないなと思って書きました。


+ SILENTMORNING(2008.12.01)

誕生祝い企画の小説はサイトのトップに入れましたが、当日の話が書きたくて、それぞれのモノローグ風に書いてみた。誰が誰か分かってもらえてれば幸せです。そういうパターンがすきなのです。
クロウリーさんにとって誕生日は愛する人を失ったことを嫌でも思い出させる日じゃないだろうか。みんなが祝ってくれるとしたらそれはうまれて始めての嬉しい誕生日であり、愛する人がそばにいないもっとも悲しい誕生日でもあって、彼はなんだか寂しそうに笑っているのだろうなああ。

きっと城にいたときに、エリアーデと二人でお祝できるんじゃないかと、密かな期待を持っていたのではないかと想ったりします、ちょっとむねが痛くなるのです。

でもエリアーデはいつだってクロウリーさんのそばにいる!とおもう。

よね、そうだよね。

ブログの文字色がかえられるのを知って、ちょっとイタズラしました、ウケてくれた方もいるけど穿ち過ぎかなあ、反省。


+Remaining (2008.11.27)

バイクに乗っていて事故にあった事がなんどかありますが、車にぶつかって、バイクごと吹っ飛んで地面に倒れるまでの数秒で、結構いろんな事を考えていたりするのですね。走馬灯ってやつでしょうか。

激しい戦いの間クロウリーさんはエリアーデの名前を想い続けて戦っている、とおもうことがあるのです。それは在る意味祈りのようなものじゃないだろうかな、と想ったりします。で、意識を失いかけた一瞬に想った事を、書いてみました。

映像や声にのせられない気持ちを実験的に文字のコラージュにしてみたんですが、…なかなか難しいです。ごめんクロウリーさん。


+Refl of Valkyrja(2008.11.27)

ブログの方で解説(懺悔いたしましたので、そっくり引用します。

お誕生日小説 いわずもがな、クロウリーさんのお誕生日をみんなに祝ってほしいと思い描いてみました。
…が、お祝いのパーティ状況をたんに描いても ひたすらに、 アレンくんは食べてるし、ラビは馬鹿やってリナリーか神田かじじいにパンチかまされてるだろうし、ミランダさんは何かドジをふんでへこんでるし、マリさんはそれを慰めてるだろうし、周囲はそれを観てやれやれと思い、 クロウリーさんはそういう状況を見て幸せを噛み締めてにこにこしてるんだろうから、そんなに面白くない(…ことも無かったかもしれないと、今さら思いました。今度はそういうのに挑戦してみます)ので、ひねってみました。

ああ、また自己反省しているクロウリーさん。 多分私の描いてるクロウリーさんというのは余裕が無いんだよね、いまだに(すみません)

世界を救う為に闘っている、いわば神の軍隊である黒の教団。 室長がコムイさんになってからはだいぶフレンドリーになったことは間違いないと思うのですが、エクソシストや構成団員の誕生日パーティまでやるだろうかという疑問はちょっとあります。

仲間にお祝いしてほしかったから描いた、と言うのはもちろんですが、 小説の中でパーティを企画したことになっているコムイ室長が、クロウリーの誕生日お祝いをやっておきたいと思う裏設定をおいてみました。これは小説にはでてきません、貘が納得するためのただのこじつけ。

1) クロウリーを入団させてすぐにクロス捜索に参入させてしまったのと、方舟からかえったときは意識不明だし、正式な入団歓迎式をするタイミングがなかった。歓迎パーティということでなくてもエクソシストが新しく入った場合、教団の主要なメンバーに対する顔見せ的な儀式は在ってしかるべきだと思うのだけど、そのタイミングを2回とも外していて、責任の一端は自分(コムイ)にある。今更やるのも変だし、やらないと未だに名前を覚えないやつ(実名はあげないけど神○とか、ソ○ロ元帥とか)も居てちょっとマズい。というわけで、誕生祝いで顔見せ代替えをする考え。

2) コムビタンDの騒動で彼が感染源になってしまったこと。これは全く彼の責任じゃないのに、他の教団構成員にはわだかまりの原因になっているかもしれない、という可能性がある。 クロウリーに対して恐怖心の種を温存する者が出るのも困る。多分小さい確率だけど、何かの弾みで信頼の亀裂につながる可能性もあるので、これを払拭するチャンス。発動時は強面だが、普段は温厚な彼の人柄を見せるにもいい機会であると判断した。

3) さいきんさあ、フェイがつきっきりで仕事させるから、ゆっくり可愛い可愛いリナリーの顔も観られないじゃん?浮かれるつもりはないけど、クロウリーのお誕生日をだしに、リナリーと楽しい時間を過ごしたいなあ、なんてね。

というようなこと、考えてみました。 パーティといっても、まあアニメ風な飾り付けの激しいやつというより、ちょっと夕食でごちそうとかが出て、おっきなケーキにクロウリーの名前があって、みんなでおいしくいただきつつ、親しい者たちがささやかな贈り物をする、ぐらいのことだとおもうんですけどね。 クロウリーさんにはそれでも十分すぎるぐらい幸せなんじゃ、ないかな。 で、終わった後、自分の部屋のベッドに座って、一人でその喧噪をかみしめながら、 同時に エリアーデとの最後の日からも、(おおむね)一年経つってこともしみじみ噛み締めたり、するんだよね。きっと。


+ Let it be♪(2008.11.25)

番外です。クロウリーさんのお誕生日が近付いてきたので、サイトの強化月宣言をしたオマケ。
夏のジャンプのイベントでクロウリーの中の人がトレカに記されているクロウリーさんの素敵な台詞を思いっきりかんだのが忘れられなかったのです。
いえ、この作品は特に誰かを想定してません、あくまでも噛んだのはクロウリーさんです、ええ。原作準拠ですから。

牙いたそうだよね、ほんっと。


+ WIND BUG(2008.11.25)

正直チャオジーはイラつく(嫌いじゃあないけど)クロウリーさんのポジションをとりそうな勢いだった事が在るのがいけないのか、アレン君に体する態度と、今後の対立ムードが反感をかうのか、良く分からないけど、とにかく、彼にはシンパシイは感じないのでした。でもアニメの最終回で原作を無視して目をさましてくれたクロウリーさんにたいして大泣きで喜んでいる彼を見ると『ああ、いいやつだよね』と単純に思ってしまうのです。大体足手纏いになるためだけに来てしまったような自分を、命がけで守ってくれて、事実意識不明のままのクロウリーに体して、きっと彼は心をいためていたに違いはない。アニメでアレン君たちよりも先にクロウリーさんにすがりつきやがった(失礼)のも毎日お見舞いにきていたからに違いないのです。

ピュアなやつだと思うので、少し、すきになってもいいかな、とおもったのでした。


+NOBADY KNOW...2008.11.20

私にとってラビという人が一番理解不能なポジションに在ります。彼はそもそもなぜそんなにクロウリーが気に入っているんだろう。いろんな事は考えられるし、人の好き嫌いに理屈はないということもできるけど、ラビが結局あだ名で呼んでいるのは彼だけです(いろんな人にあだ名をつける割には)それはきっと彼のBOOK MANとしての記録には記載しない大切な何か、なのではないかとおもいます。
なにそれ?ラビクロ?
いや、そういんじゃなくても(あっても)いいけど。
クロウリーはラビにとって、戦争以外の場所で知った友だからなのかな?とか、そしてクロウリーの喪失も戦争とは異質の場所に在る(しかもそれを目撃したし)からなのではないか・・・なんて、この頃想うようになってます(まあ、大きい視野で見ればクロウリーも戦争の犠牲ではありますが)


+ THE RULE OF SWINDER(2008.11.19)

携帯からブログを書き込むようになったので、考えついた時にネタをしたためようと始めた作品の一番最初。ちょうど☆野先生が倒れて作品が休載になったところだったので、成るべく更新も増やしたかったし。

アレンくんのモノローグ。彼は本当に自分にさえ嘘をついてしまうほど痛みの激しいがんばりやさんだとおもうんです。だからクロウリーさんの前ではきっといつもがんばっている。それは彼にはいい事なのかどうか。願わくば本音で話をしてほしいんだけど。

詐欺師の手記をよんだことがあって、本当に恐いのは警察ではなく、自分の良心だとあった。まあそうだろう、次にこわいのは、付け入るスキのない人。それはどういう日とかというと、本当に、本当に『人を疑わないよい人』だそうだ。たまにいるんだそうです。皇室関係のお殿さまとかで、全く疑う事を知らない人とかね。

クロウリーさんがそうだとはいわないけれど、アレン君が見れば大層それに近いような気がしています。

成るべくネタ的な短いものとかをとおもったら、モノローグになりやすいことが分かりました、やはり演劇屋の悪い癖ですね

しだいに長いのが増えているけれど本当は短くしめていきたいところです。


+ Re-barpthze  (2008.11.1)

よそ様の文章を拝見していると、自分に何ができて、何ができないのがふいにわかってくることが在ります。

この文章はとらみさんのサイトシロクロラインで、ラビとクロウリーさんの話を読んで、思いついたもの。外からの刺激に触発されて、あたためもせずに書くのは結構勇気がいる。その人の作品に対するレスポンスになってしまうから照れくさいんですよね。でも、書いて確認したいことがたくさんあったので。
でも、ある意味どうしても全く違う切り口になってしまうので、読んでいる方はおもしろがってくれるといいのですが。

普段、私の描くクロウリーさんは守られるクロウリーさんだと思うんです。みんなに愛される幸せなクロウリーさんがかきたい。そう思って始めたことだからそれでもいい(だっていつもクロウリーさん、ひどい仕打ちにあうんだもん)
けれども、彼の大きな魅力は自己犠牲も厭わない『与える愛』だとも貘は思う。
それが、なかなか表現できないんだよねえ。この作品も、多分そう。
守り、愛そうと徒しているのはクロウリーさんなんだけれど、結局ラビに愛され、守られているように思う。

ああ、悔しい。文章が想うように書けないことも少し悔しいけど、
もっともっと悔しいのは、
ちっともクロウリーさんに近づけないという気持ちです。
難しいなああ。
大好きな、素敵な素敵な大人のクロウリーさんに近づくのは。


+ Lycaenidae(2008.10.14)

Lycaenidaeとはシジミ蝶のこと。誰もが一度ぐらい御覧になった事のある小さなうす紫の蝶です。世界中にいて、越冬するので、ハロウィンの季節に飛び回っていたとしてもなんのふしぎもないふつうの蝶。

ハロウィンというのは、もともと古ヨーロッパの大晦日に当たり、この日は死者の霊魂が戻ってくるといわれている。そのため門口で日を焚いて先祖を迎えたり、悪霊を避けるためのカブのランタンを下げたりするの古い風習がキリスト教外の文化としてののこされている。クロウリーさんのお祖父様は魔法も為さる方なので、校いった風習は大切にした戸思うし、今風の賑やかなハロウィンはアメリカから20世紀いこうふきゅうしたものなので、クロウリーさんには陰うつなお盆のような行事の印象が深いのではないだろうかと思って書いたもの。ちなみにヨーロッパでは、アメリカンスタイルが普及する間では、子供が家族と過ごす夜に歌を披露したり、ジャグリングなどの特技を見せて、お菓子を御褒美にいただく方が主流だったそうです。こっちのほうがアレン君に向いていそう。

シジミ蝶は、幼虫の時はアリに面倒を見てもらうかわった習性があります。アリの巣にすみ、ありにえさをもらったりきれいになめてもらう変わりに甘い蜜を出してありをよわせる。近い種族の中にはアリをえさにする者もあるのだが、彼等の信頼感系はあつく、サナギになって蜜を出さなくなってもアリは彼等を襲ったりしないそうです。羽化するまでの間、日のささない楽園で続く幸せな生活は、なんだかエリアーデとクロウリーのようだなとおもいました


+ HEARTDESIRE(2008.9.11)
 

一週間エリア−デの口調で日記をかきなさい、という罰ゲームみたいなバトンが某ミクシイから廻ってきたです。辛かったけど、楽しかった。何より、公然とエリア−デになって公然とクロウリーさんへの愛を語ったりもできるわけで。けれども彼女の言葉をあやつるには彼女の価値観と正面から向き合う必要が在る、事にすぐ気が尽きました。
きっとエリアーデがあれほどシニカルなのは、アクマだからではなく、エリアーデだからなんですネ。アクマにもいろんな価値や性格がありますもんね。

改造アクマと比べては悪いが、ちょめ助が改造されていないとしても、おそらくエリアーデほど斜に構えたモノの言い方はしないし、自分をあれほど冷静かつ悲観的には観察しないのではないだろうかと思えました。

自分が道具であること。それはある種の諦めに似た達観で。それか彼女の痛みだし、クロウリーに癒されていった部分じゃ無いか、と思えはじめてしまった(んだからしょおがない、すみません)

キス、にかんしては、いつが初よ!というご意見いろいろあるかとおもいます。貘的には、かなりのんびりとのんびりと原作の、あの、最後の夜なんじゃねえの?とか思いたい部分もあるんですが、アニメでは、最初にばっちりしてたので、この作品の中では挨拶として軽くでございます。出来ればスル−頂きたく思います。ごめんなさい。


+ Turn-down & Stand-Up (2008.8.3)
この時点で、まだクロウリーさんの新しい団服はどんなものなのか分かっていなくて、うずうずしています。それで、一番古い団服を眺めていて思い付いた話。旧団服はほとんど使われないうちにかわってしまったけれどなかなかクラシックで好きでした。

襟については、この話で言う間でも無く、クロウリーさんはすでに判断していて、覚悟を見ることができます。クロウリー城の中では恐ろしく襟を立てた、日射しを拒み、顔の隠れるようなゴチックなマントを着ているけれど、旅立ちの時には普通の襟(しかもきちんと折り返している)に変えている。マントは彼のシンボルみたいなものだけど、この時点でもう彼は吸血鬼であることをやめているわけで。☆野先生のこういうこまやかな気使いがすごく尊敬してしまうところ。

それを吸血鬼騒ぎを見聞きしている本部の連中にも分かってもらいたいなとおもって、蛇足のようにかいてみました。


+ Intermezzo (2008.7.13)

アレンがいなくなってから、数日のクロウリーさんはずっと発動してる。船の中で着替えたりしている時も。それに、あんなに泣き虫なクロウリーさんがアレンとの別離になんの表情もみせていないのはきっと何か訳が在るだろうと想像しまして。
発動がとけた様子はブックマンとのチェスシーンまでない。もしかして、その間ずっと発動していたのかも知れないとおもい、何故だろうと、考えて作った話。それにものすごく頑張ってるのに、あまりみんなにわかってもらってないじゃん?地味に。
何も起きないのですが、何かが起きている、と言うような雰囲気でいきたかった。そのぶんブックマンがおしゃべりになってしまった。ほんとうに何も起きなくてすみません。

東シナ海を航行中で道程の半分残りは二日。海のまん中で見る風景はきっとすごいだろうな。星の王子様のように、夕日を眺めるクロウリーさんもちょっとかきたかったんさ。



+ TwinkleTwinkle Trickstar (2008.7.7.)
神田だってこの日ぐらいはそうめんを食べるべきだ。

とおもいました。夕餉がそうめんだったので、今夜が七夕なのを思い出して、急におもいついた季節品。7日中にアップ出来てよかった。
なので、まあ、どちらかといえば時候の挨拶的な軽さで。すみません。
ラビにとって、アレンたちは仲間と呼べないプレッシャーがありますが、では胸中、なんと呼ぶのだろう。
友だち・・・という言い方さえ抵抗を持つだろうか。たぶんそんなこともあるので、人にニックネームをつけたがるのだろうなあ などとおもいながら。
結局・・そんなわけで あいつ 
ラビもまた面倒臭い人ですね。
さて、クロウリーさんは、本部壊滅直後のクロウリーさんのイメージなのでかぎりなくおばかで可愛いのはお許し下さい。
1ヵ月限定品です。


+ PHANTASUMAGORIA  (2008.6.26)

アニメをみなおしていたら、アジア支部の特訓中、アレンくんはクロウリーさんの名だけ呼んでくれてない(涙) いや、ホントは絶対呼んでいるはず。映像にはとられたけど編集の都合でカットされているにちがいない!(現実と混ざって考えている)

とおもって書いてみました。たわいもない場面です。

ちょめさんが口ずさんだ歌は、万葉集だったっけ?たしか、
出典が怪しくてすみません。言葉と解釈は間違ってない、はず、たしかきっと。
日本人の想念というのはなんともうつくしくはかなしと自慢したくなります。黒の教団というキリスト社会風一元的絶対価値観のなかの霊魂、じゃなくて、日本の八百万的な言霊をちょっと引き合いにだしてみたかったんです。
原作は日本に来たのに、あまり日本情緒にふれてくれなかったなあとおもって。
エリアーデを想い続けるクロウリーさんならわかってくれるんじゃないか、と信じております。


+ RAPUNZEL  (2008.6.21)

鬼門に足突っ込んだかもしれない。

最初はちょっとウィンドウショッピングのお供に美人をだしたかっただけだったの。できればエリアーデぐらい超美人で、わがままで、クロウリーさんをふりまわしてくれて、でもでも、エリアーデとは似て非なるものにしたかったの。

そしたらこげなことに・・(土下座)

もし、ほんとうにこんなアクマにであったら、クロウリーさんはアクマを吸うだろうか。
例えばアニメで ちょめ助さんに吸っていいといわれて、苦悶しつつ吸わないシーンがあった。彼女の血を飲むことは抵抗ないのに、直接吸うことには断固抵抗していたクロウリーさんの気持はよく分かる。
でも『ちょめ助は最後に自爆する。自爆すると救われない』と言うことをしっていたらどうだったろうか。
ずっと悩みながら書きすすめた。

でも、私の中のクロウリーさんが『それでも吸えない』と最後に言ってきたのでそのようにした。(アクマの自発的な行動に助けられる形で結末ついた。ものかいてるとたまにそういうことがある)

正解じゃないが、不正解でもないと思ってます。が、これは『私の価値観の中にいるクロウリーさん』が動いているだけだから。あきらかに原作の彼の行動線から外れていると思ったら、多分この作品は破棄するとおもいます。
多様なご意見あるやもしれませんが、それでひとつご了承下さい(再び土下座)

悩んでるせいか、当初もっと残酷なエグイ描写満載だったんだけど、大分カットしました。全年令向けだとして、そのへんの加減がわからなくて、これも悩んでいるんです。(まずかったらぜひ御指摘下さい)


 

+ HONEY HOUR   (2008.6.14)

いっそセリフだけでいってしまえとおもったら、クロウリーさんは喋ってくれなくなった。
この人はかなり受動態なんだと痛感。セリフを言ってくれればすごい大上段に振りかぶった言葉を吐くのに。すごいなカッケー。
そこまでの感情表現についていけない自分に猛省します。

この前、自分が肺炎になって、こういうときぐらい甘えさせてくれる人がいてもいいよな、とおもいました。
婦長さんが物凄く好きです。年令がわからないけど
クロウリーさんにお母さんがいたら、婦長さんぐらいじゃないかな。だからクロウリーさんに『甘えていいよ』といってあげてほしかった。
いやクロウリーさんのほんとのお母さんは美しくて、せんの細い百合のような女性を希望しますけど。婦長さんがそう人じゃないと言っている訳では遠回しにそうですけど。

でもエクソシストのみんなの母親的存在として婦長さんはいい!とおもんだよね。

それにしても病気のときって、回りのやつらは、実に楽しそうにやってくる。

だからタイトルには、不幸は蜜の味、という意味もこめてマス・


+ DEADLY WALK  (2008.6.13)

成長をとげているクロウリーさんにはいまさらではあるのですが、
真っ暗で冷えきった城の奥をただひとりとぼとぼとあるいて欲しくて書いた

ので、ほんと、ながしてください。

本当はクロウリーさんにはなにかエリアーデの形見を持っててほしいと思うけど(ゲームでは指輪が残るそうだけど)。それよりなにより大切なものがきっとあるもんね。
うん。きっとそうだ。

余談ですが、この日は満月。明け方の風景はさぞ凄まじいだろうなあと。

 


+ DAMASUC SHOWER(2008.6.10)

それはともかく最初から落ちが分かるのは、いかがなものかと猛省。
いつかものすごくトリッキーなものをかいてみようと心に決める。

匂薔薇はルーマニアのお隣のブルガリアが有名だけど(ガリカとか)
クロウリーさんの生まれたルーマニアも薔薇の谷があり、ダマスクがいたるところに咲いているし、ジャムやハーブとして生活必需品だそうだから。クロウリーさんちにも薔薇はあったろう、と勝手に想像しました。匂い薔薇は苦痛をやわらげる薬としてつかわれてたそうです。ダマスクは、匂いは最高ですが、エリアーデがくれた形の良い薔薇のみたいんじゃなく花びらが全部ひらいてしまうようなモサッとした薔薇です。かたちだけなら牡丹の花にちかい。

本部がロンドン近郊に移ると言うので、書いた(原作ではこの時点でこれもあやしいんだけど)移ってくれるといいな。19世紀末のロンドン大好き。混沌としていて、D.Gray-manに相応しいとおもう。ポーとか、ワイルドとか、スリーピーホローとかコープスブライドとかリーグ・オブ・レジェンドとかスプリンガルドみたいな風景が好き。暗いけど。
この話は、わりと普通のロンドンのつもり。

今衣替えの時期で、クロウリーさんの新しい団服が分からず。マントがなかったら書き直そう。マントありますように。<補足2010.3.15>新団服はマントじゃないことが判明したので、泣く泣く表現をかえました、ああ、くっそおお。マント似合うのに


 + THE NIGHT SONG(2008.6.5 up)

よくあるパターンですみません。昔書いた芝居の脚本に、吸血鬼一族が人間の子供を拾って育てる話があって(内容は全く違うけど)、それをおもいだしたらクロウリーさんにも唄ってもらいたくなった。あまりうまくなくていいから(そのほうがいい)

唄は、その芝居のとき某作曲家Kさまに作っていただいた子守唄のもとモチーフ。Kさまが作りなおしてくれた方が抜群に素敵だった(その曲と歌詞をおみせできないのは残念、あるゲームで使用されました))THE NIGHT SONGというのは子守唄のタイトルです。

本部内部皆さんの描写をもっともっとしたいのですが、長くなるばかりで。結局カットした。そういうだらだらと平和な話をかきたいんだけど。堕ちないのですべて却下。

原作が微妙な時期(現在コムビタンD騒動中)ですが、見切り発車でクロウリーさんに翼つけてしまった。今まで通りの発動状態でかつ飛べる、つもり。この段階で。飛べないならかきなおさなきゃいけないかもしれない。

人が多いとセリフ中心になってしまう脚本癖の哀しい性がなさけないです。もっともっと情景描写に費やしたい。

おまけは、ほんといらなよな。余計なものをかいたとおもうです。