音もたてずに器械が作動し始めた。

意識分解がはじまり、記号化したあなたは情報の海を一気に通過する。
あなたは他人の意識に混入するのにまだ慣れていない。情報量の多さに混乱をきたし、溺れかけたりしながら流れていく。
いくつかの扉が見えるが、識河の流れは早すぎて横切ることはできない。あなたは開いている一番手前の扉へと吸い込まれていった。
扉を抜けると光が溢れる…。

次へ